「ラストライン」
著者:堂場瞬一、発行所:文藝春秋(文春文庫)
定年まであと10年で警視庁本部から所轄へ異動となった、ベテラン刑事・岩倉剛は”事件つき”していることで有名で、これまでの行く先々で事件に遭遇していた。今回も例に漏れず異動初日に殺人事件が発生(その所轄管内ではここ数年重大事件が起きておらず、暇と思われていたのだが・・・)。岩倉は同時期に交番勤務から所轄へ異動してきた伊東彩香とともに事件捜査にあたっていく。
殺人事件の被害者は一人暮らしで周囲との交流もない70歳の老人。殺人事件の捜査が進んでいくと同時に、松宮真治という新聞記者の自殺の一報が入る。岩倉たちは殺人事件と松宮が自殺した原因の捜査の両方を進めていくが、関係のないと思われていた2つの事件が次第に繋がっていく。
アナザーフェイス、追跡捜査係シリーズ、鳴沢了シリーズと堂場瞬一の作品を読んできて、久しぶりに堂場作品を読んでみました。私が堂場作品にはまった理由でもある、捜査を進めていくうちに手に入れた情報を基に少しずつ証拠を積み上げていくというスタイルは今作品でも健在でした。ラストラインはシリーズものとして既に第2弾、第3弾が発売されているようなので、購入しようと思います。
今日は以上です。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
こうじ